2012年5月5日土曜日

火攻篇・宣伝(プロパガンダ)

_火攻めには5つの目的がある。
1に、人を焼く。
2に、蓄えた物を焼く。
3に、車両を焼く。
4に、倉を焼く。
5に、軍隊を焼く。
火が燃えさかるのには、必ず原因がある。
物を焼く火は、必ず最初から備えられているものだ。
火をつけるのには時があり、火が燃え広がるのには日があ
り、時とは、空気が乾燥していることだ。
日とは、月が箕(き)・壁・翼・軫(しん)にあることだ。
だいたいこの四宿は風が起きる日だ。

※現代は放火よりも爆破のほうが多くなっている。また、燃え
にくい物が増えている。
日常では役に立たないので、この火攻篇は宣伝(プロパガ
ンダ)の方法と考えたほうがいいだろう。
宣伝の効果は、
1に、人を豊かにする。
2に、物を豊かにする。
3に、流通を発展させる。
4に、都市を発展させる。
5に、文化を発展させる。
宣伝が有効に広まるのには、必ず原因がある。
それは、商品やサービスに最初から備わっているものだ。
宣伝するにはタイミングがあり、広めるには方法がある。
タイミングとは、消費者の要求が増している時だ。
方法とは、口コミとかマスコミを利用することだ。
ちなみに、インターネットを広告媒体と思っている人が多い
が、テレビやラジオのように、つけていれば広告が勝手に流
れてくるものではなく、知りたいと思う人が自分で行動しなけ
れば知ることができないので、広告媒体ではない。
インターネットの情報が広まっているのは、マスコミが取り
上げて、情報を垂れ流しにするからで、これを規制すれば、
インターネットで情報が広まるのは難しくなる。
だから、マスコミの広告収入が、インターネットに脅かされて
減収しているのは、自分たちが、インターネットの情報を取り
上げるからで、自分で自分の首を絞めているのと同じだ。


孫子曰く、およそ火攻に五あり。
一に曰く、人を火(や)く、
二に曰く、積(し)を火く、
三に曰く、輜(し)を火く、
四に曰く、庫を火く、
五に曰く、隊を火く。
火を行なうには必ず因あり。
煙火は必ず素(もと)より具(そな)う。
火を発するに時あり、火を起こすに日あり、時とは天の燥(か
わ)けるなり。
日とは、月の箕(き)・壁・翼・軫(しん)にあるなり。
およそこの四宿は風、起こるの日なり。

孫子曰、凡火攻有五
一曰火人、
二曰火積、
三曰火輜、
四曰火庫、
五曰火隊
行火必有因
煙火必素具
發火有時、起火有日、時者天之燥也
日者月在箕壁翼軫也
凡此四宿者、風起之日也